2009年9月25日金曜日

立原えりか 花くいライオン






















久しぶりに 立原えりか童話集を読みました

『花くいライオン』は 悲しくてせつないけれど

一番好きなお話です

誰もが一人では生きていけない

寂しさの中でほんとうに 大切なものを

思い出させてくれます


ひげをなくしたライオンは 王様でなくなり 国を追放されます

誰も相手にしてくれないライオンに

小さな白い花が 友だちになってくれました

「誰かを殺して食べたら絶交よ」と言われて

ライオンは おなかがすいても我慢します

ある夜 ライオンは月にむかって言います

「お月さん お月さん 心はいっぱいでもおなかはすきます」

そんなライオンを見た花は「 私を食べて あなたがすきだから」

ライオンは ひと口で花を食べてしまいました…

それから 何年も何年もたったある日のこと

道に迷ったうさぎが うさぎには目もくれないで

花を食べるライオンを見ました

まわりには 白い花がたくさん咲いていて

ライオンがなぜ白い花を食べるように

なったのか誰も知りません…

                       

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